30代後半の転職は成功が難しい?

30代後半での転職は、30代前半の転職に比べて「キャリア採用」の傾向がさらに高まります。また、求められる経験のレベルも上がるので、転職希望先企業とのマッチングが高くないと書類選考で落ち続けます。

30代後半の転職は採用自体のハードルが高い上に、もしも転職先の企業に満足できない時に転職のやり直しが難しくなることもあるのです。

30代後半の転職は動く前の準備が非常に大事です。ここでは、30代後半での転職活動のポイントを紹介します。

30代後半の転職を厚労省データで見てみよう

厚生労働省『平成28年雇用動向調査結果の概況』を元に、30代後半の転職に関するデータをまとめています。「統計データ問題」もありますが、参考として30代後半の転職の現状を把握しましょう。

30代後半の転職者数は10%を切る

30代後半の転職者割合
過去8年間の30代後半の転職者数の推移を見ると、30代前半の「10%前後」に比べて若干転職者数が減っているのがわかります。とくに30代後半の女性の転職者数が下がってきています。

30代後半の転職理由は男女とも「職場環境・待遇」がある

30代後半転職者の退職理由
30代後半の転職理由は、男女ともに「職場環境」や「給与待遇」などが平均的に高くなっています。30代後半の男性の転職理由で「契約満了」が突出しており、30代後半の派遣職の転職者が多いことも示しています。

30代後半の女性の転職理由には、やはり「結婚」や「介護」などのライフイベントが男性に比べて高いままです。

30代後半の転職は年収は上がる?

30代後半転職者の給料増減
30代後半の年収はグラフを見る限り上昇の方が優位に見えます。ただ、離職理由の中で「契約満了」が上位に来ているため「派遣社員→正社員」の転職による年収アップの可能性もあります。

あくまで統計データなので、自分が目指す転職の場合の現状の確認が必須です。




30代後半が転職時に求められる「マネジメント経験」

30代後半では「マネジメント経験」が少なからず求められます。これは「管理職の経験」というわけではありません。今までの経験を活かして、社内で若手の育成なども含めたマネジメント力を発揮して欲しいのが企業の本音です。

マネジメント経験がなくても転職はできる

当然ですが、職種によって「マネジメント経験」を求められにくいものもあります。ただ、そういった職種の場合は以下のものがほとんど。

  • 何らかの専門性が求められる
  • ある意味「誰でもできる」
専門性についてはやはり「経験」が必須ですので、自分の経験を活かせる職種への転職が必須です。「誰でもできる」仕事の場合は、ほとんどの場合「若手」が望まれる傾向にあり、転職活動をする場合に20代の求職者に負ける可能性があります。

どういった仕事であれ、30代まで働いていると何らかの「マネジメント経験」をします。自分の仕事を振り返って、関連する経験を掘り起こしましょう!

30代後半の転職で未経験は可能性があるのか?

当サイトでクラウドワークスにて募集した転職体験談を見ても、30代後半にして異業界や未経験職に転職を果たしている人はいます。

ただ、ほとんどの人が年収減を経験しています。過去のキャリアを売るわけではないため、どうしても待遇が下がってしまうのです。
30代後半は「キャリア採用」が30代前半よりもさらに鮮明になります。応募企業数も限られてくるので、「妥協できるポイント」も明確にする必要があります。




30代後半の転職活動「4つ」のポイント

ここからは、30代後半で転職活動を行う上で注意することや、少しでも転職成功率を上げるための方法を紹介します。

【1】30代後半の転職は「在職中」に行おう

30代後半で転職を決意したからにはいろいろな理由があるでしょう。「両親の介護」などの重大な理由がある人も多いのが実情です。

ただ、転職活動は「在職中」に行いましょう。リストラや倒産などの場合は止むを得ませんが、それ以外の場合は「休職」してでも在職中に転職活動をすべきです。

30代後半は思った以上に転職に苦戦します。退職してからの転職では、税金や生活費で貯金を切り崩すことになって精神的な余裕がなくなります。少しでもまともな精神状態で転職活動を行うために、現職の職場は辛いかもしれませんが在職中に転職してください。

【2】先ずは「経験を活かす」方向性を探ってみる

30代後半での転職の場合は、今まで経験してきた業界や業種への転職からまず検討してください。「完全未経験」といった職業への転職はリスクが高すぎます。リスクを許容できるならいいですが、事前調査が必要です。転職して後悔しても、30代後半の場合はリカバリーが効きにくいからです。

30代後半になると「自分の性格」や「やりたいこと」がある程度分かるかもしれませんが、それで満足のいく仕事に転職できるかはわかりません。30代後半でも自分が思う働き方ができるかを、次に紹介する「転職エージェント」や、ハローワークのキャリアカウンセラーに相談してみましょう。




【3】30代後半は転職エージェント利用を検討しよう

30代後半の転職は求人を探すのに苦労するのはもちろん、『書類選考』で不採用になり続ける事態に陥りがちです。「面接まで行ければ俺の良さがわかるはず!」と思う人もいるでしょうが、書類選考が通らないことには面接でのアピールもできません。

30代後半での転職は「マッチング」が特に重要になります。企業が求めている人材であることを文章で認識してもらわなけらばならないのです。

30代後半の場合は、時間が過ぎるほど転職が不利になるので、応募書類にばかり時間を掛けられません。転職エージェントを利用して応募書類の相談・添削を受けるのはもちろん、書類提出時のエージェントの口添えで面接に進める可能性を少しでも上げましょう。

ハローワークでも無料キャリアカウンセリングを受けられる

転職エージェントでのカウンセリングは、そのまま転職に直結するので転職意欲が高い人にはおすすめです。ただ、転職に悩みがあるだけの人もいるでしょう。

その場合は、一度自分のキャリアの振り返り(棚卸し)を行いましょう。その際におすすめなのが、ジョブカードの作成とハローワークでのキャリアカウンセリングです。

ジョブカードの詳細: https://jobcard.mhlw.go.jp/advertisement/

ジョブカードの作成に関しては、ハローワークでキャリアコンサルタントに支援を受けることができます。ジョブカード作成によって、キャリアの振り返りや自分の興味関心・強みなどを新たな視点で確認し、今後のキャリアの方向性を探る機会にもなるのです。

【4】30代後半は長期目線で転職活動しよう

転職をしてきた人の中には、タイミングが良かったり「運」や「縁」によって転職に成功することがあります。

  • 求人が出るタイミングが良かった
  • 企業にたまたまポストが空いていた
  • 得意先の人に誘われた
ただでさえ30代後半は転職のハードルが高いとされているので、運や縁もあるというプラスの気持ちを持って応募し続けることも重要です。

当サイトの転職体験談の中には、35歳から4年間仕事を探し続けた人もいます。諦めずに継続することは、やはり重要な成功要因なのです。

退職後の転職は悠長に構えていられない

リストラや倒産などで退職後の転職を強いられている場合は、当然早期に再就職することを目指す必要があります。

空白期間が長くならないように、転職サービスや縁故など活用できそうなものをまずリストアップして支援を依頼していきましょう。

まとめ

30代後半の転職について、若干厳しく紹介してきました。わたし自身、38歳で前職を親の看護のために退職し、現在は個人事業主として就職・転職のサポートを行っています。

会社を辞めるのは簡単ですが、次の仕事が決まらないのは本当に不安になります。「売り手市場」とはいっても、あなたはどんな仕事でもいいと思ってはいないでしょう。

30代後半で転職する場合は、後から取り返しのつかない状況にならないように、慎重に考えて準備をしっかりとしてください。