中途採用面接のお礼はすべき?面接が終わった後の「礼状」発行のポイント

採用面接が終わったら「お礼状」を出すべきか?

転職志望先の企業との採用面接が終わった後には、やっておいたほうがいい事があります。それが面接のお礼状の送付です。

面接後に採用可否の検討をする際には、「面接の応答内容」や「書類」がベースとなります。せっかく準備をして臨んだのに、面接で微妙な受け答えをしてしまうことがあるかもしれません。

採用面接が終わっても、その日のうちに選考通過が決まるとは限りません。他の応募者との比較を行う場合もあるのです。そこで、面接後に印象度を上げる方法が面接礼状の送付です。

「お礼状を送れば、不合格が合格に!」といったほどまでの効果はありませんが、社会人としての礼儀を示す方法でもあります。

ここでは、中途採用面接後に送付する『お礼状』について、その効果と書き方について紹介していきます。




面接後の追加の印象づけには有利な『お礼状』

中途採用面接後に礼状を送ることによって、面接では言えなかった会社へのイメージなどはもちろん、うまく自己PRできなかったポイントなどを追加で伝えることもできます。

変なことを書かない限りマイナスになることはないので、どうしても食らいつきたいならば『お礼状』は送っておくべきです。思いが強すぎるが故に、内容が過剰になることも少なくないので注意が必要です。

また、当然ですがある程度合格のレベルに達している状態でなければ、効果はほぼありません。

面接での態度が悪かったり(こういう人はそもそも送付しませんが)、ほとんどアピールできなかったなどの場合は、わざわざ送ることは控えましょう。次を見て行動すべきです。

面接の『お礼状』に書くべき内容

面接の礼状は、以下のような流れで書くのが一般的です。

【1】面接のお礼

貴重な時間を割いて面接を行なってくれたことへのお礼を述べる。

【2】「入社意欲」の再プッシュ

あまり書きすぎるのは良くないですが、企業側の業務内容説明などを引用して、入社したい気持ちがさらに高まったことを伝えます。

【3】自分の”売り”の部分の再プッシュ

面接で言えなかったような自分の強みや売りの部分を書き添えて、再度自己PRの一文を添えます。

【4】どのように会社に貢献できるか

採用されて入社した後に、自分のキャリアや仕事に対する向き合い方がどのように活かせるかを2行程度記載します。

【5】締めくくりの一文

最後にもう一度お礼を添えます。「末筆ながら貴社のご繁栄をお祈り申し上げます。」といった文章が一般的。面接官を覚えていれば、その人の健康についても触れておくとベターです。




面接から戻ってきたら即日発送

『お礼状』をせっかく書いても、ノコノコと面接が終わって1週間くらい後に送っても意味はありません。即日発行が原則です。
面接が終わった後、相手の面接官の記憶がしっかりしている時にササッと案を書いてしまい、家に帰ってから精査しましょう。

人の記憶はよほどのインパクトがないと、すぐに薄れていきます。有名なエビングハウス忘却曲線でも明らかです。

採用の面接官も同じで、あなたのことはしだいに忘れていきます。そういった意識で早めの行動をすべきです。忘却曲線を見るとわかるように、1日後には74%忘れるとされており、早めにアクションした方がいいのは目に見えています。




『お礼状』に効果はあるのか?採用人事の本音

関連記事の【大手人事コラム】採用評価ポイントでも述べていますが、面接の令状を送ったからといって合格率が高まることはほぼありません。

ただ、人事側としても悪い気持ちになることはないとのこと。心に止まっていれば、万が一の時に先の選考に進める可能性もないとも限りません。

また、そういった事後フォローまでできる人柄は、採用された後にも所属先などに伝わっているものです。

「面接礼状」よりも効果のあるアピール方法とは?

面接の礼状は、自分一人で転職活動を行う場合はしっかりと出した方がいいでしょう。ただ、ホッとして、ついつい送るのを忘れてしまうこともあります。

また、あまりにも露骨な「受かりたいアピール」にならないかと不安にならないでしょうか?

そんな時に、活用すべきなのが転職エージェントです。

転職エージェントは面接後のフォローもしてくれる

転職エージェントならば、礼状に記載するような内容は、あなたに代わって直接人事に伝えてもらえます。また、面接でうまく話せなかったことも、転職エージェントからフォローをしてもらえます。

伝えきれなかったこと以外にも、転職に対する意志も再アピールしてもらえ、確認できなかった項目(年収、残業状況など)も確認してくれます。

転職の成功率を上げるためにも、面接の対策や調整だけでなく、事後のサポートも受けられる転職エージェントを利用しましょう。

↓「自分に合う」転職支援サービスを絞り込み↓

まとめ:採用面接後の『お礼状』

中途採用面接後に送付する『お礼状』は、送付に迷う人も多いでしょう。『お礼状』についてのポイントは以下の通りです。

  • 採用結果に直接的に影響するわけではない
  • お礼状は即日発行が原則
  • 転職エージェントを活用して『お礼状』以上の効果を出す

採用に直接関係するような書類ではありませんが、『お礼状』に限らず、貴重な時間を割いて採用面接を行ってくれた面接官い謝意を示すことは、社会人としても重要なマナーです。

面接試験直後は緊張しているかもしれませんが、最後には必ず「ありがとうございました」という謝意を伝えましょう。