30歳で保育アルバイトのフリーターから保育士へ正社員就職
今回の就職体験談の主人公は35歳の女性。短期大学を卒業後は、アルバイトを転々としながら趣味の旅行を楽しんでいました。しかし、周囲の環境の変化を受けて就職を決意。
30歳での正社員就職は、保育士の資格を活かして保育園へと就職しました。
【就職先】保育士
30歳までフリーター状態だったのは遊び時間を確保したかったから
30歳まで就職しなかったのは、単純に遊ぶ時間が欲しかったからです。趣味や旅行などは20代の若いうちしか出来ないと思っていました。
ただ、アルバイトでも自由に休みが取れないこともあったので、ある程度お金を貯めてから旅行に行くなど、無職の期間もそこそこありました。
30歳で就職を決めたきっかけは友人の結婚
10年間ほどフリーター続けていたので、家に毎日いて予定がない日は暇すぎました。このままではいけないと思い、就職を考えるようになりました。
また、周りの友人たちが結婚していき経済的に安定していく中で、貯金のない自分にだんだんと不安を覚えるようになったからです。
保育士に就職した後の業務内容
保育士なので、保育のお仕事をしています。保育、清掃、食事補助、工作補助、ピアノ伴奏など様々です。行事前には準備のために残業をすることもあります。
30歳で初めての就職に求めたのは人間関係と休日の確保
10年間ほど様々なバイトを経験してきましたが、やはり人間関係があまり良くないバイト先は空気も悪くて長く続けられませんでした。就職するからには長く働きたいので、職場環境は大事だと思っていました。
- 人間関係
- 就職して長く働くためには、人間関係が一番大切だと思うので。
- 休みが取れる
- 遊ぶために働くという気持ちもあるので、休みは計画的に取りたかった。
- 自分が休んでも仕事が回る
- 以前していたバイトの中には、絶対に休みが取れないものもあったので、代理が効く仕事が良かったです。
就職先は、給料面に関しては妥協しました。やはり楽な仕事をやろうと思うとそれなりの給料です。
30代で初めての就職活動はタウンワークを利用
就職活動は初めてでしたが、バイト探しの経験は豊富でした。タウンワークを利用していたときに「正社員」の求人情報があることを知っていたので、親しんでいたタウンワークを使いました。
タウンワークである程度求人情報を絞って、その後に実際にホームページを見に行ってどんな職場なのかを調べました。
【ポイント】自分がバイトを選んだ理由などを考えてみる
30代までフリーターの方は、様々なバイトを経験してきているかもしれません。いきなり就職活動を始める前に、まず「今までのバイトを選んだ理由」を考えてみましょう。
なんとなく選んだという感覚かもしれませんが、今でのバイトを時系列で並べてみると、何らかの共通点が見えるかもしれません。
- 接客系のバイトが多かった→人と関わることが好き
- データ入力系のバイトが多かった→決められたことを黙々とやるのが好き
- 短期間のバイトを集中的に実施→効率的に稼ぎたい自分がいる
などなど、それぞれのバイトに「何を求めていたのか?」を考える中で、あなたの価値観の影が見つかるかもしれないのです。
自分のことがよく掴めないならキャリアカウンセリングも受けてみる
過去の経験から自分のことが分かるくらい内省が進んでいる人はいいですが、必ずしも結論がでるわけではありません。
ただ、30代での就職は大きな変化を生みます。その前に、自分自信について考えることも重要です。
主観のみではなかなかキャリアのつながりが見えにくいので、キャリアコンサルタントを活用するなどして客観的な視点を取り入れましょう。
特に「ジョブカード」の作成支援を受けることで、履歴書や職務経歴書に記載する経験についての振り返りも行うことができます。ハローワークでは無料で受けられますので、是非活用しましょう。
就職活動は1発内定だったので1ヵ月で終了
30代で初めての就職活動でしたが、1社目で内定をいただいたので、1ヵ月ほどで終了しました。就職した保育園は職場の雰囲気がよく、職員の数も足りているので大きな負担は掛かっていません。
【書類通過数】1社
【一次面接通過数】1社(一次面接が最終面接だった)
【内定社数】1社
採用面接ではフリーター期間が長かった理由を掘り下げられた
採用面接では、なぜ今まで就職しなかったのかをかなり聞かれたので、答えるのに苦労しました。アルバイトを転々としていたので、一つひとつなぜ辞めたのかを確認されました。
そのため、辞めた理由への回答に関しては、マイナスにならないような答えを考えながら対応していました。
- この仕事を志望した理由はなんですか?
- 短大での勉強内容や、保育士の資格を持っているので活用したいと伝えました。
- 前職(アルバイト)を辞めた理由は?
- 人間関係の問題など、マイナスな印象を与えないような理由を説明しました。
- 通勤距離はどれくらいですか?
- 家からの通勤距離や時間、交通手段を伝えました。
- 体を使うことが多いが体力に自信はあるか?
- バイトでも肉体労働は結構行ってきたので自信があることを伝えました。
就職して友人と話すときの後ろめたさも無くなった
30歳という少し遅めの就職でしたが、バイト時代と違って収入が安定しました。あと、友達がほとんど就職や結婚をしていたので心配されることが多く、仕事の事を聞かれたときに後ろめたさがなくなりました。
就職してバイトより大変と感じたことは、以下のようなことです。
- 急な休みがとりにくい
- 体調管理、睡眠時間の管理が大変
- 趣味をあきらめないといけないことがある
30歳での初めての就職活動はやる気アピールで乗り切った
バイトの採用面接で落ちたことはなかったので、そのときの経験を活かして、笑顔でマイナスイメージを与えないような受け答えを意識しました。とにかく、「やる気があります!辞めません!」というアピールをしました。
30代での初めての就活で成功するためのアドバイスとしては、聞かれた内容を全て正直に答えるのではなく、面接対策用の答えを用意しておくことが大事かと思います。
フリーター歴が長いという時点でマイナスかもしれませんが、とにかくマイナスイメージになることは言わないようにしましょう。
まとめ:30歳でバイト経験のみから正社員就職
30歳で初めての正社員就職を果たした方の体験談はいかがだったでしょうか?
就職先は、短大で取得した保育士の資格を生かしたものであり、バイト時代にも保育系の仕事を経験をしていたことが就職の決め手にもなっています。
就職の採用面接では、30代でフリーターであった理由は必ず質問されます。体験談の方が言うように「マイナスのイメージを与えない」ことも大事ですし、今後何をやりたいかを示すことも大事です。