【33歳女性の転職】業務に見合わない給与に絶望して不動産の同業他社に転職

33歳で給料の低さに絶望して同業他社に転職

今回の転職体験談の主人公は33歳の女性。前職は、特にやりたい仕事ではなかった不動産会社の事務職。東日本大震災の時期にちょうど求職中で、近所で働けるところへ応募した会社でした。

転職後は、同じ不動産系の会社で事務職専任として働いています。

【前職】不動産会社 事務職(営業や秘書も兼務)
【転職後】不動産会社 事務職

33歳で今後の結婚など人生設計に不安があって転職を決意

前職の不動産会社は1日12時間週6日勤務で給与が税込16万円でした。他の社員の退職もあって人手が減ったので、事務職だけでなく営業の業務を増やされ、さらに社長の秘書的仕事もやらされそうになりました。

当時、結婚を考えていた彼氏との時間も満足に取れなくなり、「このままでは結婚もできず給料も低いまま死んでいくのではないか?」と思い悩み、結婚すると嘘をついて退職しました。

前職の不動産会社では事務職以外の仕事を兼務

不動産会社での事務兼営業。特に事務だからと営業をやらないわけではなく、手が空いたらなんでもやってくれという営業所でした。

転職後の不動産会社では事務職に専任

転職先は前職の不動産と同じ業種で同じ事務でしたが、完全に事務だけやってほしいということで、資料作成と契約書作成がメインとなっています。

経験を活かしつつも前職と距離を置いた職場を優先

転職を決意した時の年齢が33歳だったこともあり、前職の経験は活かしたいと思っていました。その場合、前職の職場との関係もあるので、勤務地などは特に注意して活動を行いました。

転職前の職場と被らない地域での営業であること
同じ地域だと、退職の際に結婚と嘘をついたことがバレるため。
給与が普通の水準であること
生きるためにはお金が必要です。前職は仕事の内容と量に対して給与が見合っていませんでした。
イケイケの営業でないこと
営業を兼務してもいいと思える営業方針でないと、兼任での業務はできないため。

わたしの転職において妥協したのは自宅からの距離です。前職の職場から遠いことが必須だったので、通勤に1時間掛かる現在の職場を選びました。

リクナビNEXTの求人で内定!ハローワークも利用しての転職活動

前述のように、先に会社を退職したこともあり、ハローワークで失業保険を受給しながらの転職活動でした。
不動産系の職業に限定した時に、ハローワークの求人だけでは思うように情報が集まらなかったため、転職サイトの「リクナビNEXT」も利用しました。

毎日のようにハローワークインターネットサービスとリクナビNEXTで求人情報を検索していました。

【ポイント】求人情報は自分の目的に合わせてサービスを利用する

転職で最も重要なのは「求人の有無」です。どんなに行きたい企業があっても「求人」が無ければ転職活動すらできません。求人情報は最も重要なのです。

求人情報も取り扱うサービスによって内容は異なってきます。大きく分けると以下の3つですが、自分が望む条件に近い求人を持つサービスを利用しましょう。

  • ハローワーク:中小企業の求人がメイン。地元企業を優先するなら求人情報も豊富。
  • 転職サイト:中小に加えて大手の求人もあり。「スカウトサービス」がある転職サイトもある。
  • 転職エージェント:企業から人選も依頼されており「非公開求人」がある。潜在求人を知りたい人やサポートを受けながら転職をしたい人向け。

転職エージェントやハローワークは利用したからといって転職をしなければいけないわけではありません。転職サイトとサービス内容を混同している人も多いので、以下の記事で詳細を確認ください。

33歳での転職活動は企業選択をしっかりと行った

転職活動は退職後に行い、6ヶ月ほどで今の会社に入社が決まりました。少数で営業している会社ですが、営業だけが会社の売上ではないので将来性があると感じて入社を決意しました。

もう1社内定をいただいた企業がありましたが、そちらは営業事務採用でした。「他に2人の営業しかいないので、人事的な仕事も全てやってほしい」などの無茶を言われたので辞退しました。

【応募会社数】3社
【書類通過数】3社
【一次面接通過数】3社
【内定社数】1社

採用面接では前職を退職する時についた嘘は貫き通した

面接では採用試験において一般的な質問が多かったと思います。どこから情報が漏れるからわからないので、退職理由は前職でついた嘘を貫き通しました。

以前の職場ではどんな仕事をしていたか?
賃貸不動産仲介会社で事務を担当。ただし、事務だけではなく営業も兼任していた。
退職した理由は?
引っ越しを伴う結婚を考えていたため退職、ただし結婚の予定が延期になった(という嘘を通した)。
以前の職場ではなかった部門(管理部門)もあるが抵抗はないか?
専門の資格がなければできない仕事でなければ抵抗はないし勉強していく。
何か不安な点はないか?
住居の賃貸は問題ないが、事務所や店舗の経験がないので不安ではある。

ただ、ここで紹介した以外にも、女性だということで以下のようなことを細かく聞かれました。

  • 彼氏はいるのか?
  • 結婚したらやめるのではないか?
  • 続けても子供ができたら辞めるのではないか?

転職後の職場環境は良好で年収も100万円ほどアップ

転職後の不動産会社は、働いている社員同士の人間関係が良好で社内がギスギスしておらず、怒鳴り声などもありません。
業務上でも無理を言われることがなく、年収も190万円→280万円と100万円ほどアップしたので、人として生活できる収入が確保できています。

唯一のマイナス点は通勤時間で、自宅から遠くなった分、通勤電車が苦痛になりました。

転職が成功したのは、面接で笑顔も交えて「会話」ができたから

採用試験では、前向きに明るく真剣に取り組むことを伝え、面接官(=社長)を笑わせたところが良かったと思います。また、不動産業界の話もできて、更に社長にはできないところをこなせるスキルがあった部分も採用の決め手です。

転職においては、あまり特殊な(レアな)仕事で、更に少人数すぎると今までの経験が特に意味を持たないので、人柄が重要になると思います。