34歳で未経験職種へ10ヶ月をかけて転職
転職は34歳の時に経験しました。退職後の転職活動でしたので、30代にして初めての転職です。性格は負けず嫌いのがんばり屋タイプで、転職前は福祉系の仕事をしておりました。主な経験は以下のようなものです。
- 障害者生活支援の支援員(夜勤有り)
- 障害者、高齢者のホームヘルパー
- ガイドヘルパー
ぎっくり腰により介護業務が厳しくなり転職
天職に思えた福祉業でしたが、介護による腰痛が悪化してぎっくり腰を繰り返す日々でした。骨盤ベルトを巻き、整体やマッサージ、整形外科に通いながら騙し騙し働いていました。
しかし、ついに腰椎の軟骨がすり減ってしまいドクターストップがかかってしまいました。お身体が不自由な人相手でしたので、気力で乗り切るには危険だったために事故回避の面からも転職せざるを得ませんでした。
34歳での転職活動は福祉系と関連のある医療系へ転職
前職は福祉関係で介護の支援員でしたので、その経験を活かせるような転職を考えていました。既婚者で30代ということもあり転職活動が10ヶ月と長引きはしましたが、医療関係の相談員(営業事務)というお仕事に転職しました。
それまでは資格や経験を活用できていたのに、まったく経験のない事務職への転職でした。
転職サイトに登録するもハローワークで転職
わたしは退職後に34歳で転職活動をしたこともあり、ハローワークで失業保険をもらいながらの転職活動でした。「リクナビNEXT」に登録はしていましたが、最終的にはハローワークで再就職しました。
また、自主退社ということもあり、失業保険の給付期間が3ヶ月でしたので、それ以降は「ビジネスパソコン科」の職業訓練を受けながらの就職活動でした。
転職志望先に望む待遇も家庭優先で!
夫と2人暮らしではありましたが、夫は自営業でしたので、家庭生活に影響がないようにすることが第一でした。
- 【1】県外への転勤がないこと
- 【2】夜勤のない仕事であること
- 【3】自動車通勤が可能で駐車場が完備されていること
- 【4】自宅からの通勤時間が1時間未満なこと
転職活動は長期化!内定を得られた1社に入社
転職先に求める条件が限られていることもあり、応募できる企業自体が少ない状況でした。また、30代既婚というのもハードルは高かったと思います。
【書類通過数】3社
【一次面接通過数】1社
【内定社数】1社
好きだった仕事から離れるのは最も辛かった
天職だと思ったほどの楽しくやりがいのある福祉職の現場から、他の仕事へと頭を転換しなければならなかったことが一番の辛い部分でした。
保育士、介護福祉士と資格やスキルを重ねてきた自分にとっての強みや技術が何の役にもたたず、身体的理由で経験のない事務職に挑むにはスキルが足りず、また年齢的にも他者には勝てないと感じました。
採用試験がうまくいったと思ってもライバルに負ける
34歳、既婚、子無しの3拍子が企業に敬遠されました。「もし妊娠したらどうするか?」と直接的に質問を受けた企業もありました。これは回答に窮しました。
面接で好感触だった企業から不採用連絡があり、理由を聞くと「同じく事務経験がない人であなたよりも若い子が来たので、今回は育てる意味でもそちらを採用することにしました。」と断られたこともありました。
この経験から職種を医療職か福祉職の事務職に絞りこみ、また履歴書の自己アピール文に「子供がいないために業務に邁進できます。」の一言を書き加えました。
未経験の職業だったが慣れてくると楽しくなった
転職先は事務仕事なので身体的には楽な業務になりました。また、視野が広がり、仕事に慣れていくにつれて自信が持てるようになりました。
慣れるまでは残業が続き大変だったことと、ノルマが課せられた為に精神的には大変になりました。また、医療系なのに月ノルマがあることに矛盾をぬぐえない部分はありました。
前職の経験についてや家庭に関する質問がメインだった
面接では主に「家庭環境」や「キャリア」について詳しく聞かれました。女性ということもあり、直接的に「出産」に関係する質問がある会社もありました。
- 家族構成は?
- 夫婦二人暮らし
- 夫の職業と自分の役割は?
- 土建業の自営業で、毎朝のお弁当づくりと、簡単な事務作業を手伝っている。
- 職歴とその経験から得たことは?
- 13年間福祉の現場にいて、人と関わることの大変さとやりがいを感じた。人材育成にも携わり、チームで同じ目標に向かって業務を成すことの大切さを学んだ。
- 転勤は可能か?
- 家庭があるので、県外や通勤時間が1時間を越える距離への転勤は難しい。
- 自己アピールをしてください。
- 福祉職でたくさんの障害や病気の方と関わりを持ってきた。それぞれに必要とする支援や制度を見極める力は身に付いていると思う。また、人に寄り添うことも自然と身に付き、それぞれの心に寄り添った対応に常に心がけている。
前職の経験が志望先企業でどう活かせるのかを掘り下げて転職成功
34歳での転職でしたが、福祉職での経験や仕事関係者と、医療職の相談員という職種の重なりあう点が多かった点が一番の理由だと思われます。
実際に障害や病気の名前と症状や特徴がある程度頭に入っていたことは、評価されました。また、居宅事業所や訪問看護士との面識がある点も重視されたようです。
未経験の職種を受けるにあたって頑張ったこと
事務職への転職ということもあり、とにかくパソコン技術の獲得に力を入れ、資格を取得してアピールしました。
あとはインターネットで企業理念や提供サービスをしっかり調べ、その企業で自分がどのように貢献できるかをイメージして、できる点、努力していく点をアピールしました。