シングルマザーであることを不利と感じながらも30歳で未経験の秘書へ転職

30歳で子育て優先で転職したシングルマザーさんの体験談

今回の転職体験談の主人公は30歳の女性。前職は、専門学校時代に独立を目指しており、好きな料理分野を選択。
会社員や公務員として大きな組織に属しながら働くという将来イメージを持っていなかったので、早く独立できる飲食業を選びました。

転職後は営業職の正社員から、保険業で営業事務のパートとして働いています。

【前職】飲食業 営業
【転職後】保険業 秘書・営業事務




30歳での転職理由は子育てを優先するため

わたしはシングルマザーなのですが、仕事中も子どもの事が一番気がかりでした。正社員で休日の対応があることもあり、一人で子どもを育てながら仕事を継続することが困難な状況になったため退職を決意しました。

仕事自体にも特に不満はなく、他に転職理由はありません。

前職の飲食業の営業職での業務内容

店舗営業全般を行いました。具体的にあげると、接客サービス、調理、採用、教育、食材・備品在庫管理、コスト管理、ワークスケジュール作成といったものです。

転職後の保険業での営業事務業務内容

パートとしての勤務でしたが、業務範囲は以下のようなものです。保険契約の更改業務、提案資料作成、更改契約進捗管理、採用、教育、スケジュール調整、電話対応、接客対応、備品発注、パンフ等発注管理。

シングルマザーだったので子どもを優先できる職場が希望

とにかく転職の理由が子どもだったように「子ども第一」だったので、転職先の職場についても子育てに支障がない職場が第一希望でした。

自宅から職場への距離が近いこと
子どもの保育園への送迎や何かあった時にすぐに対応できる環境で働きたかったためです。
勤務時間に限りがあること
経済的な安定を考えると正社員がいいのですが残業などをするわけにはいかずパートを優先しました。
休日出勤など急な出勤がないこと
前職では休日対応などもあったので、変則的な勤務がないことが条件でした。

自宅からの距離と時間の融通が利くことが一番だったので、給与面については妥協しました。




30歳での転職はハローワークを利用して10日で決定

転職活動は退職後すぐにハローワークリクナビNEXTを利用して求人を探していました。自宅近くの職場が望ましいこともあり、メインで活用したのはハローワークです。

自宅で求人の目星をつけて、ハローワークの窓口で職員の方に相談しながら調べました。気になる求人について、採用状況や応募条件といったものを直接確認していただきました。

複数の企業を調べていたのですが、最初に応募を決めた1社にそのまま内定をいただいたので応募から10日間ほどで転職先が決まりました。

【応募会社数】1社
【書類通過数】1社
【一次面接通過数】1社
【内定社数】1社

【紹介】30代女性向けの転職サイト

女の転職@type

女の転職@typeのポイント

他の30代転職支援サービスと違い、女性が働く上での悩みの解決に特化した転職サービスです。自分で求人検索と応募もできますし、エージェントに現状や将来の悩みも含めた上で転職の相談を行うことができます。

公式サイト:https://woman-type.jp/

30歳でシングルマザーということが不利と感じることもあった

ハロワークで求人の状況を確認いただいたのですが、スキルがどうこうという前に「子どもがいる」というので露骨に敬遠される会社がありました。

結果的には、転職活動時点でその事が分かって、そういう子育て世帯には居心地の悪い環境に入らなくて良かったですが、同じ思いをする人が減ればいいなと感じました。

【ワンポイント情報】求人票に男女の性差があることは禁じられている

男女雇用機会均等法の中では、労働者雇用において男女の性差によって判断することは禁止されています。

(性別を理由とする差別の禁止)
第5条 事業主は、労働者の募集及び採用について、その性別にかかわりなく均等な機会を与えなければならない。

ただ、採用する側としては多くの場合「長期雇用」を望む傾向にありますので、求人票上は年齢や性別による制限を設けていなくても、確認や応募すると採用が難しいと言われる場合もあります。

応募前の事前確認はある種必須です。転職サイトなどで自分で応募する場合にも、できれば企業の問い合わせから選考についての確認を行うようにしましょう。

応募書類の作成にはそれなりに労力と時間を使いますので、少しでも可能性がある企業に応募をしていくことが重要になります。

面接は定番の質問が多く「やる気」をアピールした

採用面接は応募した1社目で内定をいただきました。面接自体もそこまで困るような質問はありませんでした。

自分の強みは何ですか?
コツコツ仕事をやれることと、自分の意見を相手に伝えること
自分の弱みは何ですか?
完璧主義で神経質なところがある
前職を辞めようと思った経緯は?
試行錯誤の末、子どもの事を優先して退社を決意しました
将来どうなりたいですか?
独立して、自分で仕事をやっていきたい

転職活動ではレスポンス良く応募書類を提出できるように、職歴・自己PRは事前に準備していました。

転職先は時短や早退も可能で子育てがしやすい職場環境

時間の融通が利いたことで、子どもの病時には気軽に休めたし早退もできたのは良かったです。転職先は中小企業だったので、自分の意見も通りやすく仕事も進めやすい環境です。

唯一の悪い点は、正社員からパートになったので給与が減ったことです。

30歳で転職成功できたのはチャンスを生かして素早く活動したから

30歳で子どもいる状況で転職できたのは、フットワークの軽さが決め手になったと思います。求人の応募条件の確認をハローワークから会社へ連絡してもらって、自己PR書類を当日会社へ提出しに行きました。

ご自分の状況を不利と考える人もいるかもしれませんが、自分の優先順位を明確にして、条件に合致するものはドンドン素早く応募するのがいいと思います。人と会うことで会社の雰囲気も分かりますし、例えダメでも次に行けばいいです。