35歳で軽度の障がいを抱えながら未経験転職
35歳の時に初めての転職をしました。性格は真面目で、コツコツと取り組むタイプです。転職前は営業事務として働いており、経理補助の仕事もしていました。
【転職後】医療系 補助業務
正社員からパート待遇に職務転換され転職を決意
当時、長年勤めていた会社の代表が逮捕されるという事件が起きました。それまで正社員として働いていましたがパート契約になり、お給料が半分程度になってしまいました。
好きな仕事だったので続けて働きたかったのですが、パート待遇での給与では生活が苦しくなっていき、止むを得ず転職する事にしました。
まったくの未経験業種に転職した理由は?
転職活動では4社から内定を得られました。選んだ就労先は医療業界ですが、その理由は昔から興味がある分野でもありましたし、自宅から会社が近くて歩いて通える距離にあったたためです。
転職活動はハローワークのみで実施
転職活動は、極力実家から近い求人情報を中心に探したかったこともあり、ハローワークのみを利用して活動を行いました。
聴覚障害があったこともあり、転職サイトや転職エージェントなどのサービスを知っていたとしても躊躇していたと思います。
【参考】障害者の就職支援
障害者の雇用に関しては、政府も法定雇用率の段階的な引き上げなどの対応を行っています。
身体障害者の場合は、「身体障害者手帳1-6級」に該当する方々、知的障害者や精神障害者に関しても各種取り決めがあります。厚生労働省の『障害者雇用対策』のページも参考にしましょう。
転職先は極力自宅から近い勤務先を志望
転職はある意味予想外ではあったのですが、以下のような条件でハローワークの求人を探しました。
- お給料が手取り12万円以上であること
- 雇用保健がちゃんとついているか
- 自宅から通勤しやすい場所にあるか(徒歩圏内、またはバス路線が近いかなど)
転職活動は軽度の障がいもあり求人検索で苦労した
少し聴覚障害があり、面接を受ける前から断られる事も多々ありました。受ける会社が限られてきますので、その点は他の健常者より大変でした。体の障害は努力してもどうにも出来ませんので、対応しようが無く辛い思いもしました。
退職交渉に際しては直属の上司に伝えました。状況が状況でしたので(代表逮捕、雇用条件の悪化など)円満退職出来ました。
【書類通過数】3
【一次面接通過数】3
【内定社数】2
軽度であっても障がい者雇用の難しさを感じた
転職で一番苦労したのは求人を見つけることでした。ほんの少し聞こえが悪い聴覚障害だったのですが、やはり企業としてはお金を出して働いてもらうのですから、健常者を求めているのだなと思いました。
障害のせいで面接を受けられる企業はだいぶ限られていました。
面接自体はとくに苦戦はしなかった
採用面接の質問事項はとくに困るような質問はなかったと思います。
- 血を見ても大丈夫ですか?
- とくに抵抗はありませんが、慣れていきたいと思います。
- 医療系のお仕事の経験はありますか?
- 前職は営業事務でありまったく経験はありませんが、興味はあります。
- 残業は対応できますか?
- はい、大丈夫です。
- 女性の多い職場です。人間関係が複雑ですが大丈夫ですか?
- 前の職場も女性が多く、複雑な環境でしたので大抵のことは大丈夫です。
医療系の職場だったので障がい者でも過ごしやすい
転職先は医療関係の仕事でしたので、聴覚障害に対して理解があって周りの方々がサポートしてくれてとても働きやすいです。また給与待遇も少し良くなり、前の職場は年収120万円で転職後は142万になりました。
ただ、面接の時にも説明されてはいましたが、女性の多い環境でしたので人間関係は複雑でした。
異職種に転職できたのは前向きな意欲を示せたから
転職先は全くの未経験職種ではありましたが、お給料や保健などの雇用条件以外に「仕事の内容そのものに興味があるので経験は無いけれども是非働きたい!」「仕事をする意欲があります!」と、いうことをアピールするようにしました。
過去の職場環境での経験も採用にプラスに働いた
志望先は自宅からとても近い距離にある職場でしたので、
- 企業側が交通費がかからない
- 突然の残業や遅くまでの残業にも十分対応できる