上司への不満で35歳で退職!やりがいを感じる建築業の基礎工へ未経験転職

35歳で建築業の基礎工に未経験転職

今回の転職体験談の主人公は35歳の男性。前職は、派遣社員勤務中に半年経過時点で「正社員として働かないか?」との誘いを受けてそのまま正規雇用の社員として勤め始めた製造業の企業でした。

転職後は建築業界で基盤・基礎の工員として働いています。

【前職】製造業 生産技術
【転職後】建築業 基礎工

35歳で転職を決めた理由は上司への不満によるストレス

新規設備の立ち上げメンバーに選任され、一生懸命仕事に取り組み、他人が出来ないやらない仕事を率先して作業していました。しかし、上司が現場の仕事に降りてきてくれず、工場長や他部署の部長などの管理職と、一般職のわたしが直接やり取りをする日々が続いていました。

権限もない状況なので思うように仕事を進めることができなくなり上長へのストレスが溜まっていきました。また、夜勤があったので身体的にもきつくなっていました。

前職の製造業生産技術職での業務内容

数値制御工作機械のオペレーターをしながら、試作加工品の加工条件の算出や技術打ち合わせ、設備稼働プログラムの見直しなどをしていました。

転職後の建築系基礎工での業務内容

一般住宅の家の基礎を作る仕事、カーポートやフェンス設置・ブロック積みや駐車場コンクリート施工などの外構工事がメインです。

35歳での転職活動は知人の紹介という縁があった

転職活動は退職後に行っており、ハローワークで企業を探していました。あまり希望の企業がなく、手持ち資金も苦しかったので知人の紹介の会社にお手伝いに行ったのですが、その会社の社長から社員を募集していることを聞きました。

ハローワークで該当の求人を見つけて応募し、内定を受けることができました。

結婚して子供がいる状況でも安心して働ける環境が欲しかった

31歳での転職で優先したのは子育て生活との両立がしやすいことでした。とくに勤務時間や通勤に関することは重視しつつ、以下のような願望を持って転職活動をしました。

夜勤がないこと
30代後半に差し掛かっている中での夜勤業務はかなりきつかったので。
外でやる仕事
工場内という閉じられた環境でのルーティン作業以外をしたかった
日曜日休み
他人と同じ休みが欲しい

給料に関しては結果的に半額以下になってしまいましたが妥協しました。

退職後に転職活動を行い3ヶ月で新天地へ

前職は先に退職しました。転職活動を始めて3ヶ月ほどで就職先は決まりましたが、退職後の国保・住民税など今まで会社で管理していたことを自分で管理するようになり一気に多くのお金が無くなるため苦しかったです。

15年以上同じ業界・業種にいたので、せっかく35歳で転職するのだから自分の興味が向いたことに挑戦してみたくなり、建築業界を選びました。

【応募会社数】1社
【書類通過数】1社
【一次面接通過数】1社
【内定社数】1社

30代後半ということもあり年齢制限がきつかった

実際に求人を探してみるとハローワーク求人でも新聞広告求人でも年齢制限をよく見かけたため、年齢によって就ける仕事が限定されることを実感し、30代後半の転職は不利だと感じました。

【注】求人票には年齢制限や性別制限を記載できなくなってはいる

厚生労働省は平成19年10月から「年齢制限の禁止を義務化」しています。『【参考】募集・採用における年齢制限禁止について
また、求人票に性別制限を設けることも『男女雇用機会均等法第5条』で禁止されてはいます。

ただ、現実問題として業務の内容によっては年齢・性別が限定されるものもあるでしょう。実際に、特定の業種や業界、条件によっては制限が許されている事業もあります(例えばエステティシャン募集を女性限定にするなど)。

求人に応募する場合は、事前に応募条件を満たしているか確認しましょう。ハローワークならば職員に確認もしてもらえますし、転職エージェントなどの民間サービスも確認してくれます。

面接は定番の質問が多く「やる気」をアピールした

面接自体はとくに困るような質問もなく、とにかくやる気をアピールすることに注力しました。

志望動機は?
建築系の仕事に興味があり、手伝いをしている中でさらに興味が湧いてきたからです。
健康に自身はあるか?
前職でも夜勤などがある中で体調管理はできていたので、自身はあります。
力仕事もあるが頑張れるか?
やりたい仕事なので精一杯頑張ります。

35歳にして仕事のやりがいや充実度が上がった

転職先の会社は通勤時間が前職の半分以下で夜間作業ももちろんありません。エンドユーザーと触れ合う機会が多々あるので、完成時の達成感が大きくやりがいを感じます。

転職先のマイナス面をあげるとすれば、給料が少ないことが第一です。また、自分に向いていない作業の克服がまだ難しく感じます。作業着や小物の実費負担が多いので、この点もちょっとマイナスです。

企業規模も小さかったので関係性とやる気が重要だと感じた

35歳で未経験職への転職ではあったのですが、元気良く挨拶できたことや笑顔で相手の顔を見て話せることなど社会人としての基本はしっかりと示しました。また、過去の仕事で経験したことは自身があっ他ので堂々と受け答えができたのは内定につながったと思います。

小規模の企業であれば社長と会話する機会を設けるなど、自分で行動して自分をアピール出来れば問題なく転職できるかと。積極的に行動すればいい方に転ぶと思います。