30歳で完全未経験の測量計企業の現場作業員へ転職
今回の転職体験談の主人公は30歳の男性。前職は、大学卒業後に入社した不動産会社で、賃貸物件の紹介営業として働いていました。
30歳での転職先は、営業職から全く未経験の測量系企業での現場作業員でした。
【転職後】測量コンサルタント 現場作業員
30歳での転職理由は土日休みではなく激務だったため
前職では不動産の賃貸営業の仕事をしていました。基本的に土日祝日は休みがなく、一日の休憩時間はほとんどありませんでした。
特に引っ越しシーズンの12月から4月頃までは、昼飯を取るのが夕方の5時頃になり、終業も9時頃で、たまの休みも顧客からの電話があれば出社したりと休みはありませんでした。
当時は独身だったので、結婚して子供が出来た場合にこの仕事を一生続けてはいけないと思って辞めました。
不動産業賃貸営業に従事していた時の業務内容
部屋探しをしている方に対してインターネットで集客し、来店の際に賃貸物件の紹介をしていました。カウンターでの物件提案から、実際に物件への案内、契約から引き渡しまでの一連の作業になります。
転職後の測量コンサル企業現場作業員の業務内容
国や市、個人から依頼された土地や建物の測量になります。現場作業からCADを使って図面作成をし、その成果物の引き渡しが主な業務です。
30歳の転職で優先したかったのは休日の確保や福利厚生の改善
- 休日がしっかりと確保できること
- 不動産業の営業職では休みが平日であり、有給休暇もなかなか取れない状況だったため
- 勤務時間
- 顧客によって全て決まるシステムだったため、勤務時間がきちんと決められた職業が希望だった
- 福利厚生
- 有給制度はあったが、時期によっては忌引きすら取れないシステムだったから
転職い際して妥協したのは「給料面」になります。未経験だったことと、営業職とは違って歩合はない職種だったため給料は下がりました。
転職支援サービスは「タウンワーク」など3つを利用
30歳にして初めての転職活動だったため、以下の3つの転職支援サービスを利用しました。
最終的には、タウンワークの紹介求人先に内定をいただきました。
面接を受ける前には、ホームページの有無やグーグルマップで会社の位置、口コミがないかを調べてました。
誰にも相談せずに全て自力での転職に後悔もある
転職活動を始める時には、営業職は嫌で全く違う職種を探していました。そのため、職種選びにかなりの時間を使いました。
ただ、すべて一人で考えてしまい、求人検索は全てネット上で行っていました。知人への相談や転職エージェントなどを活用していれば、もっと満足のいく転職ができていたかもしれません。
【ポイント】職業情報の検索の前に「自己分析」がまず重要!
転職を決意した後に、多くの人はいきなり「職業検索」を開始します。ただ、職業検索をする際も思考が偏ってしまうため、「給料」「勤務地」「興味のある業界」といった自分のその場の希望を優先する場合が多くなりがちです。
しかし、まず重要なのは自分が会社を辞めてまで行動をする要因、つまり「自分のありたい姿」が発揮できなかった原因に焦点を当てることが重要です。
職業についての知識もない中で、いきなり求人検索をしても幅が拡がりません。まずは、自分が求める「仕事への価値観」を掘り起こしましょう。
「自己分析」はプロの支援を受けよう!
自己分析をしようにも、一人では限界があります。ですので、キャリア構築の支援をしてくれるプロに相談しましょう。そのためには、大きく2つの方法があります。
【公的機関の利用】ジョブカードの作成
自分のキャリアを見直し、今後のキャリア設計を考えるのに役立つ公的なサービスがあります。それが「ジョブカード」の作成です。
「ジョブカード」は履歴書や職務経歴書に近い形式ではありますが、作成に際して「キャリアコンサルタント」の支援をハローワークなどで受けることができます。作成支援は無料なので、自分の地域でジョブカード作成アドバイスをしている機関を調べましょう。
【民間企業の利用】転職エージェントの利用
もっと転職に直結するような自己分析をしたいならば、民間の転職エージェントを利用するという方法もあります。「ジョブカード」の作成のみでは、転職先企業の絞り込みといったところまでの支援が受けにくいのが実情。
ですので、求人案件も独自に持っている転職エージェントにキャリアアドバイスを依頼することで、転職活動の支援も受けることができます。
転職活動は在職中に自力応募で実施。完全未経験業種へ転職決定。
転職活動は在職中に行いました。営業職では数字に追われるので、まったく違う職種に挑戦したいと思って測量の企業を選びました。
測量業務であれば、顧客と接する機会も少なく、デスクワークと現場作業があって気分転換しやすいと考えました。
一次面接は2社通過していましたが、福利厚生面がしっかりしており、未経験ではあってもヤル気を重視してくれた会社に転職を決めました。
【書類通過数】2社
【一次面接通過数】2社
【内定社数】1社
30歳で完全未経験の転職だったため採用面接は事前準備を怠らなかった
営業職から現場作業という業界・業種ともに完全未経験の転職だったので、転職理由は詳しく質問されました。また、体力面や業界のイメージなども質問されました。
- 前職を辞めた理由は?
- 手に職を持ちたいと考えました。
- どうしてこの業種なのか?
- 未経験の職種ではありますが、社会貢献できると考えました。
- 測量計の業界のイメージは?
- 体力とチームワークが必要だと思っています。
- 体力に自信はあるか?
- 自信はありませんが、日頃から運動をしており、体を動かすことは好きです
体力面対しては、日々運動している旨、業界のイメージについては事前にネットで下調べをしていました。
ただ、30歳という節目での転職だったので未婚か既婚かを聞かれ「未婚だ」と答えると、「家族がいないと継続できるか心配…」ということも言われました。
不動産の営業に比べてしっかりと休みが確保できるようになった
転職して一番良かったのは、福利厚生がシッカリしていて、土日祝日は休みだった事です。また、日々の作業もチームで行うのでシッカリと休憩をとって作業することができます。
業務には体力が必要で、時には急斜面の崖の測量や、車も通れない所でも現場作業などが多く、年収が100万ほど下がったのはマイナスポイントです。
面接ではやる気をアピールし関連業務のスキルもプッシュした
完全未経験の職種ではありましたが、ヤル気だけはありますと必要以上にアピールしたことは面接で好印象だったと思います。
また、パソコンが得意だったので、事務作業も習熟していることをアピールしました。