31歳で適応障害(職場環境要因)で退職!一般事務職に転職した体験談

31歳で適応障害を患って一般事務職へ転職

今回の転職体験談の主人公は31歳の女性。前職は、テレビ通販商品を扱う物流系倉庫での軽作業員でした。

短期大学を卒業した直後の職場は一般事務でしたが、電話応対に追われて落ち着いて業務ができず、常に電話で文句やクレームを言われたこともあり、電話応対の少ない仕事を強く希望したという経緯がありました。

【前職】倉庫内軽作業(派遣職)
【転職後】一般事務(派遣職)




31歳での転職理由は人間関係のストレスによる適応障害

倉庫内軽作業の業務は単純で難しいことはなく、慣れてしまえばスピード重視で仕事を進められるようになりました。

しかし、職場の人間関係は最悪で挨拶もなし、休憩時間も常に誰かの悪口で盛り上がったり、休日希望を出しても応じてもらえなかったり、上司が特定のスタッフに対して贔屓(ひいき)していました。
私を含む贔屓されない人間にはキツイ言葉を浴びせたり、暴力を振ったり、短気な人だったのでとても危険でした。

事務職は大変なこともありましたが、困った時に助けてくれたこともありました。しかし、前職では助けて欲しいときや困っていても無視され、分からないことを聞いても「他の人に聞いて」とたらい回しにされていました。

心身ともに負担が大きくなり、不眠、食欲減退などの症状が出て、適応障害にかかり退職をしました。

倉庫内軽作業に従事していた時の業務内容

テレビ通販の商品を扱っている物流倉庫でピッキング、梱包、出荷、ラッピング、入荷、検品作業を行いました。梱包と出荷をメインに行い、繁忙期は他の部署へ応援に行ったりもしました。

転職後の一般事務職での業務内容

一般事務ですが、主に窓口に立って業者や社内の方が購入した物品や納品物を確認するのがメインです。窓口業務は1週間単位の当番で回ってくるので、当番以外の時はシステム入力、ファイリング、メール操作といった付随業務を行っています。




31歳の転職では通勤と労働環境の改善を重視した

通勤時間
前職は電車とバスを使って通勤をしていましたが、バスは通勤時間帯でも本数が少なく混雑している状態で体調が悪い時だと乗るのも辛かったです。
台風や雪などの悪天候トラブルで苦労したこともあり、自宅から通いやすいところを第一にしました。
勤務時間が守られていて、残業が少ないこと
前職は勤務時間が9時から17時まででしたが、実際は突然残業を言い渡されることも多く、その分残業代も貰えませんでした。
また閑散期は帰ってと言われ、時間が少ないから休みと同じ扱いにされたこともありました。
なので、勤務時間が決まっていて、残業が少なく、繁忙期と閑散期の差が激しくないところを理想としました。
電話応対が少なく、黙々と仕事できるところ
前職は電話応対が全くないところだったので、臨機応変に対応することが難しいと思い、黙々と単純に行える業務が中心の仕事を希望しました。

30代の転職で妥協した点は、「福利厚生がしっかりしていること」「株式会社であること」です。

福利厚生については社会保険加入がないところでもフルタイムに近い勤務が出来ればいいことにしました。さらに、株式会社や大企業に拘らず、規模が小さい会社でも通勤時間・勤務時間・業務内容が良ければ良いとしました。




転職支援サービスはハローワークと派遣会社3を利用

当時、ハローワークで早期就職支援を受けていて、職員さんに紹介してもらいながら色々受けました。

派遣職の経験が長かったので、ハローワークの他に以下の派遣会社に登録を行いました。

最終的には、実家からの勤務も考えてハローワークの求人先に入社することが決まりました。

自分が「やりたいこと」をあらかじめ考えておけばよかった

今振り返ると、転職前にある程度受けたいところを決めておけば良かったと思います。

体調不良で退職したので実際に落ち着いて転職活動できるまで1年以上かかりました。
転職を意識してから自分の希望や応募先をピックアップしておいたり、転職後にかかる費用を貯金すれば「もっと幅広く転職活動できたのでは?」と思っています。

【ポイント】30代の転職でもやりたいこと軸の求職は意識しよう

転職を決意したということは、現在の仕事に満たされないものがあったかもしれません。職場環境が原因だったかもしれませんが、「やりたいことではなかった」という場合もあります。

仕事を変える場合は、一度ゼロベースで「自分のやりたいこと」に着目してみることも重要です。

ただ、「やりたいこと志向」には注意すべきことがあります。それは、「やりたいこと」にこだわるあまり、非現実的な求職活動になって正規雇用が遅れてしまう可能性があることです。

あなたのやりたいことを満足させる仕事は、実はほとんどないかもしれません。あなたの理想と社会の現実とのギャップが大きい場合は、やはり「妥協」「類似の仕事検索」といった対応が必要になることも覚えておきましょう。

転職活動では30代という年齢が不利だと感じる時もあった

転職活動の面接の時に、「30代だと新しいことを覚えるのは厳しい、20代ならともかく30代だと職場の雰囲気が変わる」と言われたこともあって辛かったです。

20代を積極的に応募していると書かれるとどんなに良いところでも諦めるしかなかったことも辛く感じました。

今の会社を選択したのは、自宅から通いやすかったこと、通勤ラッシュの時間を外して出勤できるので朝に家のことをしてから仕事に行けることが決め手でした。

【応募会社数】10社
【書類通過数】4社
【一次面接通過数】3社
【内定社数】3社

30代の転職活動で最も悔しかったのは実家暮らしを指摘されたこと

2回目の転職活動でしたが、実家暮らしのことを面接官にバカにされたことは悔しかったです。
実家暮らしだから甘えていると言われたり、その歳で実家暮らしで恥ずかしくないのかと言われたり、さらに家族の年齢や職業などを根掘り葉掘り聞かれました。

このことが悔しくて、自分を否定されたような気持ちで傷つきました。採用を頂きましたが、こちらから辞退しました。

31歳の転職では退職理由を伝えるのに最も苦労した

採用面接で最も苦労したのは、前職を辞めた理由を説明することでした。

前職を辞めたのは体調不良によるドクターストップが原因だったので、それをそのまま伝えるのではなく前向きな内容で伝えらえれるように工夫しました。

体調不良で辞めましたが、以下のようなことを伝えて、体調不良で辞めたことがメインにならないよう、今現在は問題ないことを前面に出して堂々と答えるようにしました。

  • その後は治療に専念して仕事をしても問題ないこと
  • ブランクの間は短期バイトをしたりして少しずつ社会復帰を目指していたこと
前職を辞めた理由
体調不良で退職しましたが、治療に専念した結果、今は問題なく働けます。ブランクはありますが、今後働くにあたって問題ございません。
これまでの職業経験で一番印象に残っていること
自作のPOPを活用し、フェアを行ったところ店舗の売り上げに繋がったこと、自分の描いたものが売り上げに繋がったという喜びを感じられた。
長所と短所
長所はコツコツと黙々集中して業務を行えること、集中力があると褒められたこともあります。一方、短所は臨機応変に対応できないことがあります。慌ててしまうことも多いので、そういった時こそ落ち着いて対応できるよう分からないところは上司や先輩など分かる人にすぐに代わってもらうよう切り替えを行うことを取り入れて突然のことにも対応できるように努力します。
自分がこれだけは得意ということは何か?
集中力が必要とされる業務です。データー入力や梱包など1つの作業を黙々とこなして数を積み上げていくことに喜びとやりがいを感じます。

転職したことで自由な時間が増えて年収も上がった

転職後は通勤時間が短くなったので、その分他のことに使える時間が増えました。自宅から近いので悪天候の時も悩まずに済んでいます。

また、年収も増えました。前職では月収10万前後で年収にすると120万円くらいでしたが、転職してからは月収12万円ほどで、年収にすると約150万円と少しアップしました。

ただ、窓口対応は当番制ですが、カウンターに一番近い席なのでどうしても声をかけられることが多かったり、当番以外でも対応することも多く思った以上に応対業務が多く大変だと感じたこと。

適応障害に苦しみながら転職できたのは前向きなことをアピールしたから

今回の転職に成功したのは、適応障害による退職から前向きに仕事復帰のために転職活動をしたからだと思います。

また、自宅が近いことで希望していた時間帯が変わっても働けることを伝えたりもしました。

本来希望していた勤務時間とは別の時間を紹介され「この時間では働くことは難しいですか」と面接で突然言われ、自宅が近いことで時間帯が変わっても問題ないと言ったことも内定に繋がったと言えます。

実際に入社してから「時間帯が変わっても構わないと言ってくれたことと、自宅から近いのでもしものことでも対応してもらえる安心感で貴方を採用した」と上司に言われました。