事業方針が合わずに解雇通告!39歳での再就職は給与2割減という結果

39歳で退職後に未経験業界へ再就職

今回の転職体験談の主人公は39歳の男性。転職前はインターナショナルスクールの日本語教師をしていました。

教師時代に培った「人と関わる」経験を生かして、未経験業界である福祉系の指導員に転職を果たしました。

【前職】インターナショナルスクール 教師
【転職後】福祉系 指導員




39歳で転職したのは意見の衝突による解雇

前職はインターナショナルスクールでしたが、校長と以下のような点で折り合いがつきませんでした。

  • 生徒への指導方針
  • 授業の進め方
  • 学校の運営
  • 外国人教師への待遇

何度も話し合いを経たのですが、結局は解雇されることとなりました。そのため、39歳ではあったのですが、退職した後に再就職活動をすることになりました。

転職後は福祉系の指導員をしていますが、前職と同じように、人との関わりが重要となる仕事という視点で選びました。また、今まで経験のない側面もあり、チャレンジする意味合いも含められたからです。

39歳での転職活動はリクルートエージェントを利用

解雇後の転職活動だったので、ハローワークで失業保険手続きを行なった上での活動です。ただ、ハローワークでは求人に満足がいかなかったため、リクルートエージェントを中心に転職サイトを利用した。

転職サイトでも求人がよく見つからなかったので、最終的には転職エージェントの「リクルートエージェント」のみを利用して転職活動を行いました。

40代手前の転職では人事考課を重視した

39歳という40代手前の転職ということで、待遇面はもちろん社内での評価が適正かも重要視した転職活動でした。

  • 【年収】給与の大幅ダウンが避けられること(できれば10%以内のダウンまでを希望)
  • 【人事考課】努力が正当に評価され「給与、待遇」に反映される企業かどうか
  • 【残業や有給休暇】残業代の支払いや有給の取得が適正に行われる企業かどうか

給与は結果として20%近く下がってしまったが、努力を正当に評価してくれる企業であると判断して妥協しました。

書類選考で大苦戦!何とか2社の採用面接にこぎつけた

39歳で初めての転職(再就職)活動でしたが、約3ヶ月で内定を得られました。応募会社数は10社程度でしたが、書類は2社しか通過しませんでした。30代後半で未経験職というのも影響したかもしれません。

退職交渉はまったく円満ではなかったです。校長からの解雇通告(不当解雇)だったため、保証金を支払ってもらうことで納得して退職しました。

【応募会社数】10社以上
【書類通過数】応募の1割程度
【一次面接通過数】2社
【内定社数】1社




39歳での退職後の転職活動は金銭面で苦労した

退職後の転職活動となったため、生活費が目減りする中での再就職活動は日々焦りが強くなるため非常に精神的に苦痛でした。

その中で採用面接の度にえぐられる部分があり、面接を通じて不快な思いをすることも多々ありました。交通費と時間をかけての面接参加でも成果が伴わないと、金銭的・精神的ダメージが日を重ねれば重ねるほど重くなっていきました。

転職活動では給与の減額提示が連続したこと

面接では前職での収入を維持するために様々な交渉や提案をしてきたが、多くの企業での提示額は2割以上の減額提示でした。

減額することで、これまでの生活を維持することが現実的でなくなったとの認識を受け入れられるまでには相応の期間を要しました。

面接では解雇理由などを聞かれて苦しかった

面接の質問例は内定を得られた1社の内容ですが、「解雇」の部分には敏感に反応していました。もっと今後の可能性を示せばよかったです。

これまでの経歴を教えてください
インターナショナルスクールでの経験を順を追って説明した。
前職の退職理由は?
会社の理念に賛同でき、キャリアを重ねていきたいと考えたため。
どうしてこの業種を選んだのか?
人との関わりが必要な仕事で、今までに経験のない分野でチャレンジしたかった。
仕事に対して何を望んでいるのか?
生活の安定と仕事のやりがい
入社したらどのように貢献できるか?
現時点ではわからないが、人と関わり教えてきた経験を生かしたい。

39歳にして新しいチャレンジだが年収は2割減

39歳で退職後の転職でしたが、新しい業種を知ることとなり1から学ぶものが増えて好奇心を持って働くことができ、積極的に学ぶ機会が増えたことは素直にプラスです。

ただ、年収は「600万→400万」」と、結果として大きく収入が下がってしまい、所有していた車を売ったり家賃の安い物件への転居を余儀なくされました。

人材不足の業界だったことも再就職に追い風

福祉系の業界自体が人手不足であり、すぐにでも働いてくれる人が必要であったことは大きな要因と思えます。

私のスキルや面接での答えなどが採用の大きな要因となったわけではないんだろうなと感じている。実際、中途で採用される人たちの多くがそんな感じでした。

40歳手前での未経験転職は業界知識を深めて臨んだ

未経験転職をする上で気を付けたことは特にない。ただ、基本的に業界の基礎知識などはインターネットで調べ、面接時に質問された場合は率直に「しらない」「わからない」と答えて、その場で教えてもらうなどして対応しました。

面接の際、面接官が嬉しそうに説明してくれると「採用されるのでは?」とも思えました。

まとめ:40代目前での転職活動

40代目前でインターナショナルスクールを退職した後に、再就職活動を行った体験談はいかがだったでしょうか?

今回の40代目前での再就職経験談のポイントは以下の通りです。

  • 未経験職への転職は「やる気」や「チャレンジ精神」も重要
  • 給与の減額提示は多い!自分がどの点で妥協できるかを明確にしておく
  • 採用面接では「解雇理由」をほぼ確認される
  • 就職活動に苦戦している場合は「人材不足」の業界も候補に入れてみる

40代目前での解雇(リストラ)となると、再就職先の企業選択には苦労する恐れがあります。

自分のスキルや経験はもちろん、この先どういったキャリアを築きたいのかは、考える機会を設けるようにしましょう。