32歳で異業種の種苗会社に転職した女性の体験談
今回の転職体験談の主人公は32歳の女性。短大を卒業後、学んできた学科(園芸課)と趣味のガーデニング経験を活かすためにホームセンターに就職。
園芸を通じて人と関わる仕事は続けたかったため、32歳で種苗会社へと転職を果たしました。
【転職後】種苗会社 事務職
32歳での転職理由は将来への不安
ホームセンターという店舗の休日が無いサービス業で働くなかで、不定休、シフト制で早朝から深夜まである勤務時間に将来的な不安を感じました。若いうちはいいですが、年齢があがると体力的にもキツクなるのではないかという不安。
また、家庭を持つことになったら土日祝日休みの無いなかで、どのように家族との時間をもっていくかということを考えた時に、サービス業から離れる決心をしました。
経験が生きる業界だったので業務もスムーズに取り組めた
前職はホームセンターでガーデニング関係も扱っていたので、転職後の種苗会社は事務寄りの仕事ですが知識や経験は活かせています。
ホームセンターでの業務
接客対応、レジ打ち、発注、在庫管理、品出し、商品メンテナンス、売り場作成、シフト表作成、売上管理、売上入力
種苗業者での事務業務
電話対応、来客対応、商品発注手配、予約受付、伝票入力、伝票出力作業、商品発送作業、在庫管理、備品管理
32歳での転職活動は自分で求人を検索して対応
転職活動では、転職サイトやハローワークのインターネットで求人情報の検索していました。
自分の興味のある分野に絞って、ハローワークで関連分野の求人の紹介を受けた。
もっと人の意見を聞いていたら転職も変わっていたかも
ほぼ一人で求人を見ながら転職活動をしましたが、「実際にそこで働いている人」「その業界のことを知っている人」から意見が聞けていたら、目指すものについて考えが変わっていたかもしれなかったです。
これから転職をする人も、色々な意見や情報を集めるのがいいかもしれません。
32歳の転職で重視したのは休日と分野
転職に際して譲れなかったのは以下の3つの条件です。今後の介護なども考えて実家から通えることも重要でした。
- 短大で学んできた興味のある分野であること
- 仕事を覚えるうえで知識が役に立ち、また興味がある分野のことは早く吸収できると考えたため
- 土日祝に休日があること
- 将来、家庭を持ったときのことを考えて。子供と同じ休みを確保したい
- 転勤が無いこと
- 家族と同居していたので、高齢者の世話や家事の手伝いができるように生活圏内での仕事を望んでいたため
32歳の転職で妥協したのは給与と通勤時間
異種業の職種を希望していたため、採用していただけるのであれば多少は通勤時間がかかる場所でも受け入れました。賞与が無かったが、基本給で十分だと感じたので目をつぶった。
転職活動期間は3ヶ月で在職中に行った
転職活動は在職中に行いました。不定休だったので、平日の休みを利用しながら3か月間で内定をもらえました。自力での転職活動だったので、面接の予定調整や書類作成は苦労しました。
転職先を選んだ理由は、異種業でしたが前職で学んだ知意識を利用できる業界の会社だったからです。
【書類通過数】2社
【一次面接通過数】1社
【内定社数】1社
30代の女性の転職ということもあり面接では悔しいことも
女性だけのことですが、「転職するより家庭に入ったら」「これから家庭をつくる人は正社員はむりでしょう」などと言われたことは辛かったです。30代ということで失敗しても後が無いという思いがあり、焦燥感をひどく感じていました。
転職理由を誤解なく伝えることが特に難しかった
32歳の転職でとくに苦しんだのは、前職の職種からなぜ異種業にしたのかという理由を明確にしなければならなかったことです。本来は将来家庭を持った時のことを考えてだが、結婚、出産などのことはにおわせないようにしました。
面接に際しては、応募する会社の仕事内容について調べたり、その業界のトレンドなど最新情報を収集するようにしました。
30代女性ということもあり面接では結婚についても質問
面接ではやはり結婚や勤務体系などの質問はされました。受かりたい気持ちもあり、ある程度受動的に回答した記憶があります。
- 残業が多い時期があるがどうか?
- 忙しい時期であれば協力が必要となるので協力は惜しまない
- なぜ前の会社を辞めるのか?
- 勤務時間、休日など不定期であり、将来的に体力面など不安を感じているから
- 求人票に掲載していない仕事内容も対応できるか?
- 未経験ですがチャレンジしてみたい
- この業界を志望する理由
- もともと興味がある分野で仕事として物にも人にも関わっていけたらと考えているので
- 結婚する予定はあるか?
- 将来はわかりませんが。今のところはありません。
転職後は勤務も不定休ではなく就労しやすい
転職先は事務職なので、サービス業のころの不定休とは違い、勤務時間、休日が固定になったので計画や予定を入れることが楽になりました。
採用してくれるならと妥協してしまった部分があったため通勤時間が長くなったのはマイナスです。
30代の転職では求められるレベルが高いことも
転職先では上司が年下になることがあり、仕事を教えてもらう立場でお互いに気を遣ってしまうこともありました。また、書類選考、面接など社会経験がある分だけ内容について求められること(このくらいは経験してきているだろうという)あがっているように感じた。
転職に成功できたのは面接で「伝え方」を意識したから
採用面接での対応が転職成功にとくに影響したと思います。面接官と、仕事の話だけではなく「趣味のこと」「興味があること」など多方面について会話ができました。人間性をみてもらえるよう話し方をし、エピソードに自分らしさを取り入れるように努めました