31歳の転職はエンジニア職経験を活かして同業他社へ
転職前はITベンチャー企業に所属していました。ITインフラエンジニアとして、ネットワークおよびサーバーの構築業務をメインに委託受注していました。
性格は真面目系ですがどちらかというと淡白なので、黙々と打ち込めるIT系エンジニア職は好きではありました。
【転職後】IT大手 インフラエンジニア
出向先の雇用契約にズレを感じて31歳で転職を決意
31歳で転職するのを決意したのは、出向先に不満はなかったが自社の雇用契約が入社時からかけ離れたことです。
具体的には、アナウンスもないまま「みなし残業」時間が20時間から40時間に増えたことです。出向先での業務後に自社に呼び出されて、終電まで自社業務をやらされたのにも関わらず、サービス残業扱いにされました。
みなし時間が増えたことで残業代がつかなったため、給料は手取り20万以下でした。
ITエンジニア職自体は好きだったので同業を希望
インフラエンジニアという職業自体は好きで、職場環境の問題だったので、同じ業界・業種に転職することを決めていました。結果として同業他社への転職が叶いました。
転職は「みなし残業」改善などの職場環境の改善が目標
中途入社先の会社に求めていた条件は以下の通りです。最低でも、みなし残業とそれに伴う給与ダウンだけは回避したかったです。
- 給与
- 基本給の金額および手当の種類、ボーナスの有無(ある場合はその金額)と昇給の期間
- 残業の取り扱い
- みなし残業時間があるか否か
- 雇用条件
- 他社への出向の有無、および職場への自宅からの通いやすさや転勤の有無などの待遇面
転職に際して、福利厚生面についてはある程度妥協をしていました。
転職サポートはマイナビagentを利用した
転職サービスは複数登録しましたが、転職が決まったのは「マイナビ」の転職エージェントサービスです。大手企業の紹介をしていただき、転職が決まったのは嬉しかったです。
他にも「キャリアトレック」や「en転職」に登録していました。
転職活動は順調だったが退職交渉に半年かかった
転職活動自体は3社に応募して2社から内定をいただき、活動期間は1ヶ月程度だったので順調だったと思います。ただ、退職交渉は難航しました。人間性を否定されたりと、かなり強めの引き留めを受けました。
結果として退社までに半年かかりましたが、これまで尽くしてきた従業員に対してそのような仕打ちをする会社を離れることができたのはプラスでした。
在職中だったので残業によって転職活動が停滞していた
元々残業時間が40から50時間だったので平日は業務都合がつかず、なかなか転職の面接の時間が取れなかったことは苦労しました。
出向先と、出向先の自社社員に退職することを悟られないように、面接が入った日はスーツを別で持っていったり、理由をつけて何とか定時退社しなければならなりませんでした。
また、退職の意思を会社に伝えてからは、人間性の否定までされた過剰な引き止めを受けたのが辛かったですね。
初めての転職活動だったので応募書類で苦戦
新卒で入った会社からの初めての転職だったので、応募書類の書き方がわからなかったり中途と新卒採用のマナーの違いがわからず苦戦しました。
『職務経歴書』が一番何を書けばいいのかわからず何度も転職支援サイトを利用して書き直しました。
IT系大企業に転職して給与待遇は大きく改善
大手のIT企業に転職して良かったのは給与が約100万円ほど上がったこと、職場環境が改善されたこと、時間の余裕ができたことです。
前職であった、休みの日に査定に響くためほぼ強制参加の、自費出費レクレーションが無くなったことも嬉しかったです。
逆に前職よりも不満な点は、業務内容が単調で異動願いが出しづらいことです。また、それなりに大きな企業なので上のポストも埋まっており昇進しづらいと感じます。
採用面接では応募先企業について詳しく質問された
面接の際に最も困ったのは、希望する会社のことについての質問です。単純な業務形態や理念などではなく、「どのようなメリットが我が社にあるのか?」という質問が一番答えにくかったです。
- 自分の「強み」と「弱み」は何ですか?
- 同業でのエンジニア経験もあるため、状況に対して柔軟に対応可能なことが強みです。弱みは営業などの顧客業務の経験不足。
- あなたを雇用することで当社にどんなメリットがありますか?
- 顧客の問題に対してしっかりと技術で応えて、顧客満足度向上を図れます。
- 最短いつ入社可能ですか?
- 自社の調整中なので、現状回答できません。
- あなたが考える当社の弱み
- 企業規模も大きいと思いますので、業務分担が細分化されており属人化が進んでいると考えられます。
- なぜ当社に応募したのですか?
- (ここは回答内容を覚えておりません。)
同業ということで経験を前面に押し出して成功
面接の際などには特に「同業での経験面」を前面に押し出しました。経験を積んでいるので、仕事の変化に対して柔軟な対応が可能と伝えたことが一番のポイントだと思っています。
また、エンジニアという職種上、性格面でも扱いづらい雰囲気ではないと感じられたことが、現場担当者にはよかったのかと。
まとめ:ITエンジニアの転職
31歳でのITエンジニア(インフラエンジニア)の転職体験談はいかがでしたか?
IT系エンジニアの転職の場合、担当していた業務やスキルによって転職先の候補がかなり変わります。
今回の転職体験談の主人公のように「インフラエンジニア」は実務スキルも高く、関連する資格も多いので、自分の能力を売り込みやすくなります。
30代でITエンジニアとして転職する場合には、自分が対応できるスキルの範囲を明確にすることも忘れないようにしましょう。