34歳で金融業の経験を活かして債務保証会社に転職
今回の転職体験談の主人公は34歳の男性。前職は、短大卒業後に、金融業界に非常に興味があったために選んだ消費者金融会社に就職。
周りからも反対されつつも、当時は消費者金融業界が凄い速さで拡大していたこともあって、入社を決断しました。
34歳での転職先は、前職の債権管理の経験を活かすことができる異業界・同職種の求人先でした。
【転職後】家賃債務保証会社 家賃回収(債権管理)
34歳での転職理由は会社が倒産したため
34歳で転職した理由は、消費者金融業界が一気に減っていった時期に、務めていた会社が倒産したためです。
過払い請求判決が最高裁で出された結果、消費者金融会社に対して多くの過払い請求が行われました。わたしが所属していた会社も経営を維持できなくなり、事実上の倒産になってしまいました。
消費者金融業に従事していた時の業務内容
新規申込の対応、貸付審査、決裁、中間管理、滞納者の対応になります。特に滞納者の対応である、債権管理の仕事に一番多く従事していました。
初期の電話督促から始まり、督促状の発送、訪問業務、その他調停や訴訟の対応で裁判所への出廷、弁護士の対応を行なっていました。
転職後の家賃債務保証会社での業務内容
家賃滞納者への案内が主に行なっていた業務になります。
具体的には、電話での案内、督促状、メールの発送、物件への確認、訴訟の対応、賃貸人へのフォローを行なっていました。
家庭がある中での倒産だったので収入の安定が第一優先だった
- 収入が安定している事
- 家族を養う必要もあるので、そこそこの安定した収入が希望でした。
- 勤務地(転勤なし)
- 子供がおり、転勤や単身赴任が嫌だったためこだわりました。
- 業界の将来性
- 消費者金融業界時代に業界が一気に衰退する経験をしたため。
転職活動当初は、今までの経験や知識が活かせなくても仕方ないと考えていましたが、結果的には経験を活かした転職をする事になりました。
34歳での転職先はリクナビNEXTのスカウト求人だった
転職活動自体は、前職の企業倒産後に退職した状態からのスタートでしたが、リクナビNEXTヤdodaといった転職サイトをメインに活動を行いました。
失業手続きのついでに、ハローワークの求人検索パソコンも利用していました。
リクナビNEXTからスカウトメールをもらったため、その企業をネットで調べた上で応募し、採用されることとなりました。
自分で仕事を調べるには限界がある!スカウトの活用をオススメ
求人情報はインターネット検索がメインでしたが、具体的にできる業務やしたいことで検索できる訳ではありませんでした。
転職サイトであっても、業種で絞ると自分が望むような仕事の検索結果が異常に少なく、「転職先はないんじゃないか…」と絶望しそうになりました。
そんな中、職務経歴に沿ったスカウトメールが来たため、「こんな仕事あるんだ」と新しい視点を持つ手助けにもなりました。
【ポイント】スカウトメールには「非公開求人」もある!
30代向けの転職サイトでも特に有名な、「リクナビNEXT」「doda」「ビズリーチ」などは、利用登録後に入力した職務経歴に興味を持った企業から、求人の「スカウトメール」が届きます。
この「スカウトメール」は、一般に公開されている求人以外にも、転職エージェントなどが取り扱う「非公開求人」が届くことがあります。
企業も中途採用をする場合には、ある一定レベルの経験を蓄積した人材が欲しいため、「スカウト」によって人材確保に動いているのです。
「非公開求人」なら転職エージェントの利用も検討する
転職活動を進めるためには、求人情報は非常に重要です。自分では見つけきれないような求人が多いこともあり、「非公開求人」は可能性を広げる意味でも重要です。
少しでも自分にあった求人を見つけるために、ある程度の情報共有が必要にはなりますが、応募書類作成や採用試験の支援なども受けられるので、転職エージェントの利用をお勧めします。
会社倒産の1ヶ月後に類似業種へ転職成功
会社の倒産が決まり、退職して1ヶ月後に再就職先が決まりました。会社が無くなるという現実を受け入れない気持ちの中、管理職だったので相談できる相手もおらず、当初は孤独を感じていました。
転職先は家賃債務保証会社でした。その会社が一番今までの経験が生かせると思い、内定をいただいてから入社を決意しました。
【書類通過数】1社
【一次面接通過数】1社
【内定社数】1社
採用試験は特に苦戦せず。一般常識の筆記試験対策を行なった。
中途採用試験の面接で覚えている質問は以下の3つです。
- 前職を退職した理由は?
- 会社が資金繰りに苦しんで倒産したためです。
- どうしてうちに応募したのか?
- 転職サイトのスカウトメールをいただき、前職の経験が御社で活かせると思ったからです。
- 業界に持っているイメージは?
- 画期的な仕事だと感じたので、前職との関連性や今後について興奮しながら話しました。
面接が終わった後に、一般常識的な筆記試験がありました。 採用試験の日程調整の連絡で筆記試験の存在を知りましたので、本屋で一般常識の問題集を買って勉強しました。
転職活動に割ける時間が限られる30代が効率よく筆記試験対策をするには?
収入が前職より下がったが経験を活かせる仕事はやりやすい
転職先の業界の認知度が低かったので、先駆者があまりいないことからやりがいがありました。また、債権管理はやってきた仕事とほぼ同じだったため、比較的スムーズに業務に取り組むことができました。
ただ、世の中で知られていない業界だったので、認知されるまで時間がかかりました。また、年収が「580万円から400万円」に下がった点はマイナスポイントです。
面接で素直に前職の経験が活かせることと熱意を語った
34歳での転職活動が短期間で成功できたのは、前職の債権管理やマネジメント経験と、応募先企業への熱意が伝わったのではないかと思っています。
面接の時はかなり相手の質問に意識を集中して、よどみなく回答していたことを覚えています。
まとめ:会社の倒産による転職活動
34歳で、会社の倒産という憂き目にあっての再就職活動の体験でしたが、いかがだったでしょうか?
この体験談の主人公が、転職における希望の中で「業界の将来性があること」を挙げていました。現代は業界の浮き沈みも激しく、倒産が増える業界もあります。今後もこの流れは続くでしょう。
キャリアを積んでいく上で、倒産などの状況になった場合に転職をする場合、個人のスキル・経験はもちろん重要ですが、業界を見抜く目も重要です。
世の中の変化にアンテナを張り、定期的に自分のキャリア構築を見直すようにしましょう。